docker 1.13.0のARM64用バイナリを以下のアドレスから公開しました。以前のバージョンから非常に多くの変更が加えられています。

https://docker.atbsd.com/builds/Linux/arm64/docker-1.13.0.tgz

このバイナリパッケージには10個のファイルが含まれています。

docker% tar tvzf docker-1.13.0.tgz
drwxr-xr-x root/root 0 2017-01-20 15:25 docker/
-rwxr-xr-x root/root 8018118 2017-01-20 15:25 docker/vndr
-rwxr-xr-x root/root 2665315 2017-01-20 15:25 docker/tomlv
-rwxr-xr-x root/root 2988824 2017-01-20 15:25 docker/docker-containerd-shim
-rwxr-xr-x root/root 2737458 2017-01-20 15:25 docker/docker-proxy
-rwxr-xr-x root/root 562936 2017-01-20 15:25 docker/docker-init
-rwxr-xr-x root/root 8954696 2017-01-20 15:25 docker/docker-containerd
-rwxr-xr-x root/root 14054032 2017-01-20 15:25 docker/docker
-rwxr-xr-x root/root 8393024 2017-01-20 15:25 docker/docker-containerd-ctr
-rwxr-xr-x root/root 40709424 2017-01-20 15:25 docker/dockerd
-rwxr-xr-x root/root 7097112 2017-01-20 15:25 docker/docker-runc

前回の記事ではDocker 1.12でバイナリパッケージのファイル数が7まで増えたこととその内訳を見ましたが、ここではさらに増えた3つについて見てみましょう。

tomlv 設定ファイルを検証する ユーザー用
vndr 必要なライブラリ等を揃える 開発者用
docker-init コンテナ内のゾンビプロセスを回収する システム用

これまで増えたバイナリはcontainerdを動作確認するdocker-containerd-ctrが開発者用である以外、すべてシステム用、すなわちdocker engine本体の部品でした。ファイルが増えてややこしそうに見えますが、こういった位置づけにより整理すると理解しやすくなります。